かっこいいと言われるわたしが、ピンク好きな話
かっこいいと言われるわたしが、ピンク好きな話
先日更新した左手デバイスのお話、気付いた人は気付いたと思います。
そう、Laylaは「可愛いものが好き」ということ。
特にピンクやライラックなど、パステル系のピンクからバービー人形のようなショッキングピンクまで、とにかくピンクが好きなんですよ(笑)
わたしの見た目は、黒髪のボブカットにオン眉、タトゥーは全身のあらゆるところにびっしりと入っていて、ネイルは以前記事にしたOPIのビッグアップルレッド。アクセサリーはシルバーアクセサリーが中心で、スタッズがついたものもよく身につけています。
初対面の人に「好きな色は?」と聞かれたら、たぶん黒か赤と答えると思う。実際、クローゼットの中は黒い服が圧倒的に多いし、持ち物もモノトーン系が多い。ポーチの中身も黒が多いし、財布も黒。靴も黒。傘も黒。
普段のわたしを知っている人からすると、まあ、「ピンクが好き」とはなかなか結びつかないかもしれない。
だけど、可愛いものが好きなのです(笑)
ピンクだけじゃなくて、ハートモチーフとか、リボンとか、フリルとか。可愛いものに対して「きゅん」ってなる感覚が、わたしの中にはずっとあります。雑貨屋さんに行くと、まずピンクのコーナーに足が向く。文房具を選ぶときも、気付けばピンクのものを手に取っている。
そしてメイクの話をすると、ネイルは赤、リップも赤、アイメイクは濃い。でもチークだけはピンクなのです。ここだけは譲れない。赤いチークやオレンジのチークも試したことはあるけれど、やっぱりピンクのチークに戻ってくる。頬にだけ、こっそりピンクを載せている。
考えてみれば、チークって顔の中で一番「素」に近いパーツかもしれません。リップやアイメイクは意志を感じるけれど、チークはもう少し無防備な場所。そこにだけピンクを選んでいるのは、たぶん偶然じゃない。
あのピンクのワンピースの話
思い返せば、小さい頃に親戚が贈ってくれたピンクのフリフリのワンピースがありました。
フリルやリボン、レースがふんだんにあしらわれた、もうお姫様のようなワンピース。
箱を開けた瞬間のことを、今でも覚えています。薄いティッシュペーパーに包まれた中から現れた、ため息が出るくらい可愛いピンク。子供心に「これがわたしのものになるの?」とドキドキしたのを覚えている。
わたしはそれを見て、着たい!着たい!と騒いだのですが、母がなかなか着せてくれなかったのです。
その頃からわたしは所謂「かっこいい路線」を植え付けられている時期で、お洋服はダメージジーンズや黒いワンピースなど、可愛さとは無縁でした。しかもそれが似合ってしまう見た目でもあったのです(笑)
不思議なもので、子供ながらに「似合うもの」と「好きなもの」が別のレールに乗っていることを、あの時すでにうっすらと感じ取っていたのだと思います。
あのワンピース、結局ほとんど着る機会はなかったのだけど、ピンクのフリルの手触りとか、レースの透け感とか、そういう記憶だけはずっと残っていました。タンスの奥で畳まれたまま、いつの間にかサイズアウトしてしまった。
でも「あれを着たかった」という気持ちは、サイズアウトしなかった。
今になって思うのは、あのワンピースがわたしにとっての原体験だったということ。「本当は可愛いものが好き」という気持ちの、一番最初の記憶。
母が悪かったとは思わないのです。似合うものを着せたかっただけだと思うし、実際にかっこいい服が似合う娘だったのだから。でも「似合うから着せる」と「好きだから着たい」は、やっぱり違うものなのだと、大人になった今は思います。
「好き」と「似合う」の話
「好き」と「似合う」が別物なのは、わたしも美容師やヘアメイクを長くやってきたから、よーく知っています。
お客様にもよく言っていたことだし、パーソナルカラーや骨格診断が広まった今では、多くの人が頭では理解していると思う。
でもね、これはなかなか厄介なんですよ。
わたしは誰がどう見てもかっこいいものが似合う。
レザーのジャケットにエンジニアブーツ、タイトな黒スキニーにドクターマーチン。
黒いワンピースにシルバーアクセサリーを重ねて、赤いリップを引けば、もうそれで完成してしまう。
似合うとそれはそれで好きになるんですよ。
これ、美容の仕事をしていた頃にも同じことをお客様に説明していました。「似合うものを身に付けると、似合うこと自体が心地よくなって、それが好きに変わるんですよ」って。
似合うものに囲まれていると心地いいし、周りも「似合うね」と言ってくれるし、自分でも鏡を見て「うん、いいね」と思える。だからそこに疑問を持たなくなる。
でもそれは「好き」なのか、それとも「似合うことに安心している」のか。
その境界線って、実はすごく曖昧で。わたしの場合は「かっこいいものが似合うから好き」と「可愛いものが根っから好き」が、ずっと並行して存在していたのだと思います。片方だけが表に出ていて、もう片方はタンスの奥のピンクのワンピースみたいに、畳まれたまま静かにそこにあった。
それで、ここ最近までピンクに目を向けていなかった。
正確に言うと、「目を向けないようにしていた」のかもしれない。
ローズクォーツが呼んだ日
きっかけは、パワーストーンでした。
Atelier Varyが主催している占いコンサル、キーリットのためにパワーストーンブレスを作りに出かけたときのこと。壁にずらりと並んだ石を見て、ふとローズクォーツが目に止まりました。
お客様のオーダーブレスにはよく組み込む石です。愛と癒しの石として定番中の定番。ローズクォーツには優しいエネルギーがあって、持つ人の心をやわらかくしてくれる。そう知っているから、お客様にはよく提案していました。
でも自分のブレスレットに組み込んだことは、ほとんど無かった。
なんとなく、「わたしのキャラじゃない」と思っていたのかもしれません。わたしにはタイガーアイとかオニキスとか、もっと力強い石が合っているだろうと。実際、自分用のブレスレットにはそういう石ばかり選んでいました。
あの日は何だったのだろうと思うのだけど、猛烈にあのピンクが欲しくなってしまったのです。
ショーケースの中で、ローズクォーツがほんのりとやわらかいピンク色に光っていて。透明感のある、あの独特のやさしい色。何百回と見てきたはずの石なのに、あの日はなぜか吸い寄せられるように目が離せなかった。
追加で自分用にブレスを組むことにしました。インカローズに、薄いカラーのアメジスト、とにかく可愛さ優先で組むと決めて。普段だったら「バランスを考えて黒い石も入れよう」とか「締め色にオニキスを」とか考えるところなのだけど、その日は一切そういうことを考えなかった。
お世話になっている店主にも「珍しいね〜」と言われたくらい。
普段のわたしを知っている店主からしたら、そりゃそうだと思います。いつもクールな石ばかり選んでいた客が、突然ピンクづくしのブレスレットを組み始めたのだから。
でもあの日は、ローズクォーツのあのやわらかいピンクを見た瞬間に、もう決まっていました。頭で考える前に、心が「これ」と言っていた。
完成したブレスレットを手首につけてみたとき、なんだかじわっと胸があたたかくなったのを覚えています。タイガーアイのブレスレットをつけたときの「よし、やるぞ」という気合いとは全然違う。もっとやわらかくて、もっと自分に近い感じ。
あ、これがわたしの「好き」なんだ。
そう思った瞬間でした。
「なにげにかっこよさに振り切ってないよね」
そこから、「わたしって何だかんだ可愛いものが好きだよね」と思い始めたのです。
古い友人からも言われたことがあります。
「Laylaってなにげにハートとか、リボンとか、そういうの取り入れるよね。かっこよさに振り切ってない」と(笑)
確かに、と思いました。
タトゥーには薔薇のモチーフやリボンのモチーフを入れているし、ミニマルなタトゥーも入れてある。スカルやトライバルだけじゃなくて、花やリボンが混ざっている。全身にタトゥーを入れている人の中でも、わたしのタトゥーは「怖い」よりも「きれい」と言われることの方が多いかもしれない。
それは無意識のうちに、可愛いモチーフを選んでいたからなのだと思う。
かっこよさに全振りしてないのはそうかも、と自分でも気付きました。
そしてその気付きが、何だかとても嬉しかったのです。
わたしはピンクや可愛いものが好きだー!
ウキウキしちゃうし、ニヤニヤしちゃうし、これからはピンクや可愛いものを集めるぞー!と思い始めたのでした。
わたしの心の奥底に眠っていた「可愛いものが好き」という感情が、一気に表に出てきた瞬間。
タンスの奥で畳まれていたピンクのワンピースが、ようやく広げられた気がしました。
それからのわたしは、もう遠慮しなくなった。
可愛いものを見つけたら「可愛い!」と素直に言うようになったし、ピンクのものを手に取ることに後ろめたさを感じなくなった。「わたしのキャラじゃないかも」なんて、もう考えない。わたしのキャラは、わたしが決める。
手元がピンクに染まっていく
そうなると、もう止まらない(笑)
このブログでも紹介した左手デバイスのHandyman。選べるカラーの中からピンクと白を選び、デコレーション用のキーキャップもピンク系で揃えました。

今はデコレーション用のキーキャップに差し替えて使っているのだけど、元のCSCキーキャップも十分に可愛い。ブラインドタッチのしやすさでいうとCSCキーキャップの方が優秀なので、気分によって差し替えて使っています。
このHandyman、キースイッチごとホットスワップできる仕様になっていて、気分で着せ替えられるのが楽しいのです。キーキャップを外す器具も持っているのだけど、もちろんそれもピンク(笑)
そしてこれから、パープルのHandymanも届く予定。もう一台増える。同じデバイスを色違いで持つなんて、実用性だけで考えたら必要ないかもしれない。でもいいのです。パープルのHandymanが届いたら、その日の気分で「今日はピンクの気分」「今日はパープルの気分」って選べるのだから。
Tour Boxも、スケルトンなブラックがあるのにわたしはライラックカラーのものを選びました。ダイヤルやボタンがぐるぐる回る、あのメカメカしいデバイスなのに、カラーがライラックだとなんだか途端にラブリーになる。今日届いたばかりのTour Boxのキーホルダーもライラックカラー。

今この記事を書くのに使っているキーボードも、パステルピンクにライラックのYUNZII。バックライトカラーはわざわざMacBookに繋いでカスタムしました。タイピングするたびにふわ〜っとそこからピンクのライトが広がる仕様。

もう一台のカフェ用キーボードも同様のカスタムをしています。打鍵するたびにピンクの光がふわっと広がるの、最高じゃないですか。暗い部屋で打つとなおさら綺麗で、夜の作業が楽しくなる。
まな板さん(11インチのiPad)のカバーはキラキラのパープル。光が当たるとカバー全体がきらきらと輝くタイプのもので、カフェで取り出すと結構目を引きます。

13インチの方もライラック。マウスもまな板さん用にライラックカラーのものを用意しました。

たまに必要になる紙媒体も、ロルバーンのパステルピンクにしました。ボールペンもピンク(笑)
こうして並べてみると、作業デスクの上がまるごとピンクとライラックに染まっていて、自分でも笑ってしまいます。
友人が遊びに来たとき、デスク周りを見て「え、Laylaの作業環境ってこんな感じなの?」と驚かれたことがあります。普段のわたしのイメージとのギャップが面白かったらしい。
でもね、ここがわたしの一番長くいる場所なのです。仕事も、絵を描くのも、ブログを書くのも、全部このデスクで。一日の中で一番多くの時間を過ごす場所だから、ここは好きなもので満たしたい。
外出するときの鎧は赤と黒でいい。でも自分の城は、ピンクがいい。
青みピンクじゃないとダメなのだ
ここでひとつ、大事なことを書いておきます。
わたしが好きなピンクには条件があって、「青みピンク」じゃないとダメなのです。
パーソナルカラーでいうブルーベースの冬(ブルベ冬)。わたしのカラータイプがまさにそれなのだけど、これは肌や髪の色との相性だけの話ではなくて、もう感覚的に「青みが入っていないピンクは違う」と感じてしまう。
コーラルピンク、つまり黄みの入ったあたたかいピンクは、あまり好きじゃない。
これは美容師時代にもよく感じていたことで、お客様にカラーを提案するときに「ピンクが好き」と言われても、そのピンクがコーラル寄りなのかローズ寄りなのかで全く違うものになる。ヘアカラーでもメイクでも、コーラル系のピンクとローズ系のピンクは別の色だと思っています。
わたし自身は完全にローズ寄り、もっと言えばフューシャやマゼンタ寄りの、青みがしっかり入ったピンクが好き。
バービー人形のピンクが好きなのも、あれが実は青みピンクだから。バービーピンクって一見ただのショッキングピンクに見えるけれど、よく見ると青みがしっかり入っている。あの潔い鮮やかさは、青みがあるからこそ成り立っている。
ローズクォーツに惹かれたのも、あの石のピンクには青みがあるから。ローズクォーツの中でも、乳白色に近いものより、透明感があって青みを含んだものの方が好き。
ライラックが好きなのも、紫寄りの青みがしっかり入っているから。
全部、繋がっているのです。
逆に言えば、サーモンピンクやピーチピンクは、可愛いとは思うけれどわたしの心は動かない。「きれいだね」とは思っても「欲しい!」にはならない。友人がサーモンピンクのスカートを履いていたら「可愛いね」と言うけれど、自分が欲しいかと聞かれたら、ちょっと違う。
この違いが分かる人には分かると思うのだけど、ピンクって一口に言っても本当に幅が広い。暖色寄りのピンクと寒色寄りのピンクでは、まるで性格が違う。わたしが反応するのは、その中でも冷たさを含んだピンク。甘いけれど、どこかキリッとしている。やわらかいけれど、芯がある。
そういうピンクが好きなのです。
考えてみれば、わたしの「かっこいい」と「可愛い」は、実はそんなに遠くない場所にあるのかもしれません。青みピンクの持つ「甘さの中のキリッとした感じ」は、レザージャケットの中にリボンのタトゥーがある感覚と、どこか似ている。
甘いだけじゃない。でもかっこいいだけでもない。
そのあいだにある色が、青みピンク。
だからこの色が好きなのは、理屈じゃなくて、もうわたしそのものなんだと思います。
チークだけはピンクの話
さっきも少し触れたけれど、メイクの話をもう少しだけ。
わたしのメイクは基本的に濃い。アイラインはしっかり引くし、シャドウも深い色を使う。マスカラはボリュームタイプ。リップは言うまでもなく赤。
でもチークだけは、ピンク。
赤いチークも試したことがあります。統一感が出るかなと思って。オレンジ系も試した。でもどちらもしっくりこなくて、結局ピンクに戻ってくる。
面白いのは、チークの色を変えただけで顔の印象がずいぶん変わること。赤いチークだと「強い顔」になる。全部が強い。でもピンクのチークを入れると、ほんの少しだけやわらかさが出る。赤リップ×ピンクチークの組み合わせは、強さの中にちょっとだけ隙がある感じ。
その「ちょっとだけの隙」が、わたしは好きなのだと思います。
完全武装の顔の中に、一箇所だけピンク。それが、わたしなりのバランスなのかもしれない。
鎧はかっこいい。でも中身はラブリー
だけど、相変わらずレオパードのファーコートは普通に羽織るし、バッグはSchottのライダースバッグだし、仕事用のトートはマークジェイコブスのレザートート。メイクは濃いし、黒いワンピースはわたしのマストアイテムだし、ネイルの赤は絶対に譲れないし、リップも赤がいい。
スマホなどのデバイスは全部ダークモードだし、好きな音楽は80年代ロックやメタルだし、モトリー・クルーは朝のコーヒーのお供です。朝起きて、コーヒーを淹れて、モトリー・クルーの「Kickstart My Heart」を流しながら一日が始まる。この朝のルーティンは、どう考えても「ピンクが好きな人」のそれではない(笑)
でもそのコーヒーを注ぐマグカップが、実はライラックだったりする。
外に見せる自分は、たぶんこれからも変わらない。
赤いネイルに赤いリップ、黒い髪。レザーとシルバー。
それが「Laylaらしさ」として定着しているし、自分でもそこは気に入っている。
でもバッグの中からはラブリーなものが出てくる(笑)
ピンクのボールペンとか、ライラックのキーホルダーとか。まな板さんを取り出せばキラキラのパープルケースだし、キーボードを開けばパステルピンクの光がふわっと広がる。
面白いのは、その組み合わせに違和感がないこと。Schottのライダースバッグからピンクのロルバーンが出てきても、「あ、Laylaっぽい」で済んでしまう。たぶんそれは、わたし自身がその組み合わせを隠していないからだと思います。恥ずかしそうに出すんじゃなくて、堂々と出す。「うん、ピンク好きなの」って普通に言う。そうすると周りも「あ、そうなんだ」で終わる。
ギャップって、隠すと「秘密」になるけれど、隠さなければ「個性」になる。わたしはもう隠す気がないので、これはただの個性です。
外に纏う鎧は赤と黒。
でも手元に置くものは、青みピンク。
それもまた、わたしなのです。
このブログもピンクなんだよ
そもそもこのブログ、ピンクを基調にしているんですよ。
読んでいる人は薄々気付いているんじゃないかな?とも思っていたりします(笑)

テーマカラーをピンクにしたのは、このブログがわたしの「鎧を脱いだ場所」だから。仕事の顔でもなく、かっこいいLaylaでもなく、ただの「好きなものに囲まれたいわたし」がここにいる。
after hoursという名前の通り、営業時間外のわたし。仕事が終わって、レザージャケットを脱いで、家に帰ってきた後のわたし。
そのわたしが選ぶ色が、ピンクだったということ。
だからこのブログの色はピンクなのです。
もしかしたら、このブログを読んでくれている人の中にも、同じような人がいるんじゃないかなと思っています。外には見せないけれど、本当は可愛いものが好き。周りのイメージとのギャップがあるから、なんとなく言い出せない。「似合わないでしょ」って先に自分で蓋をしてしまう。
でも、好きなものは好きでいいんですよ。
似合うかどうかは、また別の話。
少なくともわたしは、レザージャケットを着たままピンクのキーボードを叩いています。
黒が嫌いなわけじゃないんだよ
最後にひとつだけ。
黒が嫌いなわけじゃないんだよ。
バリバリにかっこよく決まった自分も大好きなのです。鏡の前でレザージャケットを羽織って、ブーツの紐を締めて、赤いリップを引いて、「うん、今日もいい感じ」と思う瞬間は確かにある。その瞬間のわたしも本物のわたし。
でもMacBookの壁紙も、まな板さんの壁紙も、iPhoneの壁紙も、ラブリー全開なのです。
誰にも見せない画面の中は、全部ピンク。
人には見えないところに好きなものを置く。
それって、お守りみたいなものなのかもしれません。
開くたびに「好き」が目に入る。それだけで、ちょっとだけ気持ちがやわらかくなる。
鎧を纏って外に出る。でも鎧の内側には、ピンクのフリルが縫い付けてある。
子供の頃に着たかったあのワンピースの切れ端が、今もわたしの中にある。
あの頃着られなかったピンクのフリルを、今は手元に置くことで取り戻しているのかもしれません。ワンピースとしてではなく、キーボードの光として、デバイスの色として、ブログのテーマカラーとして。形は変わったけれど、「ピンクが好き」という気持ちは、あの頃とたぶん同じ。
わたしは今日も、赤いネイルの指先でピンクのキーボードを叩いています。
モトリー・クルーを聴きながら、ライラックのマウスを動かしています。
レザーのバッグの中には、ピンクのボールペンが入っています。
矛盾? いいえ。
かっこいいもの「も」好き。
可愛いもの「も」好き。
どっちも本物のわたし。
「かっこいい路線」という枠に自分を収めていた時間は長かったけれど、今は枠ごと広げてしまった。ピンクのフリフリのワンピースを着たかった子供の頃の自分に、「大丈夫、ちゃんと好きなものに囲まれて生きてるよ」と教えてあげたい。
ワンピースの形ではないけれど。
キーボードの光として、デバイスの色として、ブログのテーマカラーとして。
あの頃の「好き」は、ちゃんとここにある。
もしあなたにも、似合わないからと蓋をしている「好き」があるなら、ちょっとだけ開けてみてもいいんじゃないかな、とわたしは思います。全部変えなくていい。ひとつだけ、手元に置くだけでいい。ボールペンの色でも、スマホケースの色でも。
それだけで、ちょっとだけ世界の色が変わる。
かっこいいと言われるわたしが、ピンク好きな話。
それだけの、それだけど大事な、お話でした。




